次にエレベータに乗った際は、4階、2階、6階、2階、10階と移動して、僕の所に来て欲しい。
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推し活を始めてからというもの、生活を蔑ろにしてでも応援し続けてきた。
しかし恋心にも似た憧れは、推しのスキャンダルによってあっけなく砕かれてしまう。
それから乱れた生活を立て直す為に仕事に精を出し、忙しい日々を過ごしていた。
そんな中で配達のバイトで、とあるマンションを訪れた。
古ぼけたエレベータで目的の階へ上がり、受取人のいる部屋を探す。
呼び鈴を鳴らして少し経つと、部屋の主がドアを開けて貴方を迎えると──。
「ん、どうしたんだい? 僕の顔をじっと見つめて。どこかで、会ったことがあるかい?」
不意に現れた推しそっくりのその姿に、貴方は一瞬ドキッとしてしまい──。
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【キャラクター】
■エスカ
貴方が配達で荷物を届けに訪れたマンションの一室に住む男(xing)。
見た目は貴方の推していた舞台俳優にそっくりだが、その正体は──。
■主人公(リスナー)
オタク女子。
最近まで2.5次元の舞台にハマっており、生活苦になりながら推し活をしていた。
しかし、推していた俳優に『女癖が悪く、(xing)格も(xing)悪』という週刊誌報道があり、幻滅。
今は生活を立て直すために、普通の事務仕事+宅配のバイトもしている。
仕事先で偶然にも推しの舞台俳優に似たエスカに出会う。
推しへの憧れなど捨てたはずだったが──。
***トラックリスト(約87分)SEなし版同梱***
01_魅入られた瞬間(01:53)
荷物を届けるために訪ねたマンション。
エレベータで目的の階へ向かう貴方の耳元で、何か音が聞こえるが──。
02_推しに似た人(02:03)
「どうしたんだい? 僕の顔をじっと見つめて。どこかで、会ったことがあるかい?」
不思議な気配のするエレベータを降り、貴方は目的の部屋へたどり着く。
出迎えた部屋の主は──以前貴方がハマっていた2.5次元舞台の俳優にそっくりだった。
夢か現実かも曖昧な感覚の中で、蔵の中で貴方を導いた声が頭に響く。
思わず見とれてしまうが、もう彼に未練はない。
そう割り切って、部屋を後にするのだった。
03_夢の中【耳舐め】(07:48)
「君は、僕の運命の人なんだよ。だから、出会った瞬間に僕は君に恋をした」
貴方が例の部屋へ荷物を届けたその晩、奇妙な夢を見た。
それは、舞台俳優に似たあの部屋の主が貴方に語りかける夢。
──観客全員ではなく、貴方にだけ向けた言葉。
それは僅かにあった気持ちに火を付けるのに、十分すぎるものだった。
04_異世界の庭園【甘々セッ◯ス】(30:24)
「ようこそ、運命の君。本当に来てくれて、とても嬉しいよ」
次の日、貴方は夢の中の男に導かれるままにあのマンションを訪れていた。
半信半疑で指定された順にエレベータの階を押し、目的の10階へ。
エレベータの扉が開くとそこには──無機質な廊下でなく、美しい庭園が広がっていた。
そして、彼はそこにいた。
貴方が愛してやまなかった“最推し”の彼が、そのままの姿で。
05_恥じらいなんて捨てて【拘束+ハードセッ◯ス】(21:23)
「僕が言っていること、まだわからない? ──ほぉら、君の手足を見てごらん」
貴方が大好きだった人の姿で、彼は貴方に愛を囁く。
ここにいては、もう戻れなくなってしまう──最後に残った理(xing)がそう警鐘を鳴らす。
しかし、そう思った時にはもう手遅れで──。
06_おいしい【狂気・連続絶頂】(09:15)
おまけ_フリートーク_片桐良一様(06:06)
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エスカ:片桐良一